なぜ、経営者は圧倒的に成長するのか。
もちろん全員ではありません。
でも、長く経営を続けている人を見ると、ある共通点があります。
それは、最後は「自分の責任」として引き受けること。
社員に裏切られた。
横領された。
大口顧客が突然いなくなった。
採用した人が全然活躍しなかった。
コロナ禍のような、誰にも予測できないことが起きた。
どう考えても、「いや、それあなたのせいじゃないでしょ」ということまで起こります。
それでも経営者は、最後には自分で引き受けるしかない。
「なぜ見抜けなかったんだろう」
「どんな仕組みなら防げただろう」
「次に同じことが起きたら、どうするか」
こう考え続ける。
だから、経営者は成長するんです。
「自責」と「自分を責める」は違う
ここで大事なのは、自責とは、自分を責めることではないということ。
「全部、俺が悪い」
「私には能力がない」
「自分はダメな人間だ」
これは自責ではなく、ただの自己攻撃です。
本当の自責は、
「この状況で、自分にできることは何だろう?」
と考えること。
心理学でいう「統制の所在」という考え方にも近いでしょう。
人生で起きることを、「自分ではどうにもできない」と考えるほど、人は受け身になりやすい。
逆に、「自分の行動によって変えられる部分がある」と捉える人は、行動を起こしやすくなる。
つまり、責任を引き受けるというのは、罰を引き受けることではありません。
人生の主導権を取り戻すこと。
他責にすると、一瞬ラクになる
一方で、成長しにくい人には共通する口癖があります。
「上司が悪い」
「会社の制度が悪い」
「景気が悪い」
「タイミングが悪かった」
「あの人さえいなければ」
もちろん、本当に上司が悪いこともあります。
会社の制度がおかしいこともある。
景気が悪いのも事実でしょう。
でも、それを言い続けて何が変わるのか。
他責って、実は一瞬ラクなんです。
自分は悪くない。
変わらなくてもいい。
失敗と向き合わなくてもいい。
ただし、その代償は大きい。
責任を手放すと、一緒に人生のハンドルまで手放してしまう。
「上司のせいで人生がうまくいかない」と言った瞬間、自分の人生を変える権限まで上司に渡しているようなものです。
嫌いな上司なのに、人生の運転手までお願いしている。
それはちょっと、サービスしすぎです(笑)
責任を引き受けるほど、自由になる
だから私は、経営者という仕事は人を鍛えると思っています。
売上が落ちても最終責任は自分。
人が辞めても自分。
戦略を間違えても自分。
逃げ場がない。
でも、逃げ場がないからこそ、
「じゃあ、自分は何を変える?」
と考えるようになる。
採用を変える。
仕組みを変える。
商品を変える。
付き合う人を変える。
必要なら会社そのものを変える。
そして、その積み重ねによって人間の器が大きくなっていく。
不思議ですが、責任を引き受けるほど、人は自由になるんです。
責任と自由は反対ではない。
むしろ、セットです。
今日の1分アクション
今日、ひとつだけ「誰かのせいにしていること」を紙に書いてみてください。
上司でも、会社でも、家族でも、景気でも構いません。
その下に、こう書きます。
「この状況で、自分が変えられることは何だろう?」
そして、1分以内にできる行動をひとつ決める。
メールを一本送る。
相談する。
予定を入れる。
やめると決める。
小さくていいんです。
人生のハンドルを取り戻すとは、大げさな決断をすることではありません。
「自分にできること」に意識を戻すこと。
最終責任者意識を持った瞬間から、人は環境の奴隷ではなくなる。
自分の人生を取り戻すとは、責任を取り戻すことです。
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