ゴミが落ちていたら拾うか。
小さな約束を守るか。
待ち合わせの時間に遅れないか。
その場にいない人の悪口を言わないか。
どれも、人生を左右するほど大きなことには見えません。
でも実は、人間性というのは、こういう「誰にも評価されない小さな選択」でつくられていきます。
「誰も見ていないから、まあいいか」
「今日くらい、いいだろう」
「これくらいならバレない」
そうやって自分の基準を少しずつ下げていくと、恐ろしいことが起きます。
誰かにバレる前に、自分がその基準の人間になってしまう。
心理学に「自己知覚理論」という考え方があります。
人は自分の行動を見て、「自分はこういう人間なんだ」と認識するというもの。
ゴミを拾えば、「自分は周囲を大切にする人間だ」と脳が学習する。
約束を守れば、「自分は信頼できる人間だ」と感じる。
逆に、遅刻を繰り返せば、「自分は時間にルーズな人間だ」という自己認識がつくられていきます。
つまり、自信というのは、鏡の前で「俺はできる!」と叫んでつくるものではありません。
もちろん叫んでもいいですが、ご家族が心配します(笑)
本当の自信は、自分との小さな約束を守った回数から生まれる。
私は、人間性を磨く一番の方法は、
「いつ、誰が見ていても恥ずかしくない行動をすること」
だと思っています。
実際に誰かが見ているかどうかは関係ありません。
大切なのは、自分が見ているということ。
人は、自分に嘘をついたことを意外と覚えています。
誰にもバレなくても、心のどこかには残る。
それが積み重なると、自分を心から信頼できなくなってしまいます。
反対に、誰も見ていない場所で正しい行動をすると、自分の中に一本の軸ができる。
落ちているゴミを拾う。
頼まれたことを期限までにやる。
店員さんにきちんとお礼を言う。
その場にいない人を笑いものにしない。
派手ではありません。
SNSに投稿しても、おそらくバズらないでしょう。
「本日、約束を守りました!」と言われても、「お、おう」となります(笑)
でも、その地味な行動こそが信用の貯金です。
信用は、立派なスピーチをした時に生まれるものではない。
誰も見ていない日常の積み重ねから生まれます。
そして面白いことに、本当に信用できる人は、誰も見ていない時の行動が、なぜか周囲に伝わっていく。
時間を守る。
返信を忘れない。
人によって態度を変えない。
陰で人を褒める。
こういう人には、少しずつ人も仕事もチャンスも集まってきます。
能力は、短期間でも伸ばせます。
知識や技術なら、集中して学べば身につくでしょう。
でも、人間性だけは一夜漬けができません。
試験前日の徹夜では、どうにもならない。
人間性とは、生まれ持った性格ではなく、今日まで繰り返してきた選択の合計です。
だから、今からでも変えられます。
大きなことを成し遂げる必要はありません。
まずは、誰も見ていないところで、小さな正しい行動を一つ選ぶ。
その一回が、未来の自分をつくります。
今日のおすすめ1分アクション
この1分で、紙やスマホにこう書いてください。
「今日、誰も見ていなくても守ることは何か?」
時間を守る。返信する。ゴミを一つ拾う。陰口を言わない。何でも構いません。
一つ決めて、今日中に実行しましょう。
誰も褒めてくれなくて大丈夫。
一番大切な人——自分自身が、ちゃんと見ています。
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