「5分以上反省したら、それは反省ではなく自傷行為」
私は、この言葉は本質を突いていると思っています。
もちろん、失敗を振り返ることは大切。
でも、多くの人は反省ではなく、後悔を繰り返しているだけなんですね。
「あのとき違う言い方をすればよかった」
「なんであんなミスをしたんだ」
「自分はダメだ」
頭の中で何度も同じ場面を再生する。
でも、それで未来は1ミリも変わりません。
心理学では、このような状態を「反芻思考(はんすうしこう)」と呼びます。
同じ失敗を繰り返し考え続けることで、気分は落ち込み、判断力や集中力まで低下してしまうことが分かっています。
スポーツを見ればよく分かります。
ゴールキーパーが1点取られたあと、「なんで止められなかったんだ」と試合中ずっと落ち込んでいたらどうでしょう。
次のシュートまで止められなくなります。
野球でも、三振した打者が次の守備でも落ち込み続けていたら、エラーをするかもしれない。
ビジネスも同じです。
商談に失敗した。プレゼンで噛んだ。上司に叱られた。
もちろん改善点は確認したほうがいい。
でも、その出来事を一日中引きずっていたら、午後の仕事の質まで落ちてしまう。
その結果、失敗がもう一つ増える。
これでは反省ではなく、失敗を増やしているだけです。
しかも、問題は自分だけではありません。
落ち込んでいる人が職場に一人いると、その空気は周囲にも伝染します。
脳には「感情伝染」という性質があり、人の表情や態度を無意識に読み取り、同じような感情になりやすいことが知られています。
つまり、いつまでも引きずる人は、自分のパフォーマンスだけでなく、チーム全体の雰囲気まで下げてしまう可能性がある。
プロとして考えれば、これは大きな損失です。
では、一流の人はどうしているのでしょうか。
反省しないわけではありません。
むしろ、反省はします。ただし、とても短い。
「何が起きたのか」
「原因は何か」
「次回はどう改善するか」
この3つを整理したら終わり。
あとは次のプレー、次の仕事、次の行動に意識を向けます。
過去は変えられません。
でも、次の1分は変えられます。
反省は未来のためにするもの。
自分を責めるためではありません。
私は、「反省は5分、改善は一生」というくらいがちょうどいいと思っています。
ずっとバックミラーばかり見ながら運転する人はいませんよね。
見るべきなのは前方です。人生も同じ。
前を向いている時間が長い人ほど、遠くまで進めます。
おすすめ1分アクション
今日、失敗や気になっていることを1つだけ紙に書いてみてください。
そして、その横に「次はこうする」と改善策を1行だけ書いたら、その紙を閉じる。
その瞬間から、もう反省は終了です。
残りのエネルギーは、次の一歩のために使いましょう。そこから、プロの思考が始まります。
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