今日はちょっと耳の痛い話です。
優秀な人ほど、あるところで出世が止まることがあります。
なぜか。
それは、
「自分でやった方が圧倒的に早い病」
にかかるからです。
これ、仕事ができる人ほど重症です。
現場では、誰よりも仕事が速い。
精度も高い。
トラブルが起きても、自分でサクッと解決できる。
当然、評価されます。
そして昇進する。
ところが、ここから問題が起きます。
部下に仕事を任せてみる。
すると、遅い。
しかも、60点。
横で見ていると、
「いや、それ違う違う」
「もういい、貸して!」
となる。
自分なら30分で100点。
部下にやらせると2時間かかって60点。
だったら自分でやった方がいいじゃん。
……これが罠なんです。
心理学的に考えても、人間は過去に成功した行動を繰り返したくなるものです。
特に優秀な人ほど、
「自分で考える」
「自分で動く」
「自分で結果を出す」
ことで評価されてきた。
つまり、
「自分でやる=成功する」
という強烈な成功体験があるんですね。
しかも自分でやれば、達成感もある。
「俺、仕事したなあ」
という気持ちにもなる。
これが気持ちいい(笑)
でも、役職が上がったら、ゲームのルールが変わります。
プレーヤーの100点と、リーダーの100点は違うんです。
プレーヤーの100点は、自分が結果を出すこと。
でも、
リーダーの100点は、自分がいなくても結果が出ること。
ここを切り替えられるかどうか。
例えば、自分なら100点取れる仕事を、部下が最初は60点しかできなかったとします。
そこで取り上げるのではなく、任せる。
失敗する。
フィードバックする。
またやってもらう。
すると60点が65点になり、70点になり、やがて80点になる。
自分一人なら100点。
でも、10人が80点を出せるようになったら、チームとしては800点です。
100点対800点。
もう勝負になりません。
だからリーダーに必要なのは、
「短期的な非効率に耐える力」
なんです。
部下がモタモタしていても、手を出さない。
これ、子育てと同じです。
子どもが靴ひもを結んでいる横で、
「遅い!パパがやる!」
と毎回結んでいたら、
18歳になっても玄関でパパを待っています(笑)
仕事も同じ。
任せるというのは、
仕事を放棄することではありません。
相手ができるようになるまで、あえて自分がやらないこと。
これも立派な仕事なんです。
だから、優秀なプレーヤーから優秀なリーダーになるとき、
必要なのは単純にスキルを足すことではありません。
むしろ、
これまで自分を成功させてきたやり方を、手放すこと。
そして、
「自分が活躍する快感」から「人が育つ快感」へ移行すること。
これがリーダーへの本当の昇進なのだと思います。
最後に、今日のおすすめ1分アクションです。
「自分でやった方が早い」と思っている仕事を、一つ書き出してください。
そして自分に聞いてみてください。
「これを、あえて誰かに任せるとしたら?」
今日、60点でもいいから一つ任せてみる。
あなたが100点を取ることより、
誰かが初めて60点を取ることの方が、
未来の組織にとっては、
ずっと価値があるかもしれません。
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