命を大きく使え

 

「やりたいことがわかりません」っていう悩みや

「やりたいことの見つけ方」なんてのを見ると

「いやあ、とってもスイートだね」と思う。

「お気楽なお悩みだな」と。

 

日本のような恵まれた国にいて「夢ややりたいことを持たない」というのは「もったいない」どころか、恵まれない環境にいる人に対して失礼。

 

先日、私が主催するホリスティックコーチングスクールにて、「国境なき医師団」日本事務局長の村田慎二朗さんにレクチャーをいただいた。

 

彼とは20年以上のお付き合いになる。

村田さんは、シリア、イラクなど紛争の最前線でプロジェクトのリーダーを歴任してきている。

ミサイルが近くに落ちるような難民キャンプのリーダーを務め、何人もの同志を亡くす経験もしてきている。

ちょうど先日「世界一過酷な場所で見つけた命の次に大事なこと」という本を出版された。

 

その村田さんから、イスラエルとガザで起きていることや、過酷な環境でのリーダーの在り方などを話してもらった。

彼は、ハーバードの行政大学院「ケネディスクール」で学んでもいる。

リーダーシップの大家のハイフェッツ教授の

「リーダーシップはポジションではない。アクションだ」

という言葉も紹介してくれた。

 

彼が最後に言ってくれたのが

「日本のような国にいて夢を持たない、夢を追いかけないのはありえない」

ということ。

「やりたいことがわかりません」と言いたくなる気持ちはわからないでもない。

ただ、その発言自体が超スイートな、お子ちゃま発言だってことも自覚した方がいい。

世界の現状に目を向ければ、自分の悩みなんて小さくなる。

他者の本当の苦境のために、自分の命を使いたくなることもありえる。

大人になって、自分の命を大きく使おう。

今日も素敵な一日を。