子どもに残せる最大の資産は何でしょうか。
学歴でしょうか。お金でしょうか。家や土地でしょうか。
もちろん、それらも大切です。でも長い人生で本当に効いてくるのは、実は別のものかもしれません。
それが「非認知能力」です。
やり抜く力。好奇心。自制心。人を信じる力。挑戦する勇気。失敗から立ち上がる力。
こうした能力は通知表には載りません。偏差値にも表れにくい。だからこそ、多くの親が見落としがちです。
しかし人生を長期で見ると、本当に大きな差を生むのはむしろこちら。
ノーベル経済学賞を受賞した ジェームズ・ヘックマン 教授の研究は有名です。
幼少期に質の高い教育を受けた子どもたちを40年以上追跡したところ、大人になってからの収入、健康状態、学歴、さらには犯罪率にまで大きな違いが現れました。
面白いのは、その差がIQだけでは説明できなかったこと。
結果を分けていたのは、粘り強さや自己管理能力、他者との協調性、そして学ぶ意欲でした。
つまり、「頭の良さ」よりも「心の土台」。
人生はマラソンです。
スタート地点で100メートルだけ速く走れることより、転んでも立ち上がり続けられることの方が重要だったりします。
世の中には勉強ができる人はたくさんいます。
でも、困難な状況でも前を向き続けられる人は意外と少ない。
知識やスキルは後から学べます。しかし、挑戦を当たり前にする習慣や、失敗を成長の材料にする姿勢は、幼少期の環境から大きな影響を受けるもの。
だから子育てで本当に大切なのは、テストの点数を10点上げることだけではありません。
失敗しても「もう一回やってみよう」と言える経験。
約束を守る習慣。
安心して挑戦できる環境。
好奇心を笑われない家庭。
「どうして?」という質問に付き合ってあげる時間。
そんな日々の積み重ねです。
親からすると些細なことに見えるかもしれません。
でも、その小さな積み重ねは複利で効いていく。
投資の世界では複利が最強と言われますが、子育ての複利はそれ以上かもしれません。
今日のひと声。
今日のひと手間。
今日の関わり方。
その積み重ねが、10年後、20年後の人生を形づくる。
資産は相続できます。
けれど、人生を切り拓く力は相続できません。
親が子どもに残せる最高の贈り物。
それは、どんな環境に置かれても前を向いて歩いていける「心の土台」なのだと思います。
今日のおすすめ1分アクション
お子さんに今日ひとつだけ聞いてみてください。
「今日、何か失敗したことある?」
そしてアドバイスではなく、
「それに挑戦したのが素晴らしいね」
と伝えてみる。
結果ではなく挑戦を承認する。
その1分が、やり抜く力を育てる第一歩になるかもしれません。
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